液浸冷却液
DOWSIL™液浸冷却技術
ダウでは、当社のシリコーンケミストリーで画期的な新しい冷却方法の実現を支援しています。クラウドとデータセンターを冷却する画期的な技術である、DOWSIL™液浸冷却技術をご紹介します。この新技術により、最適な冷却および熱伝導性を実現しながら、運転コストを削減し、業界の進歩を活性化し、グリーン革命を前進させることが出来ます。ダウは、次世代材料を安全に作ることにより、地球のために、クラウドとデータセンターにおける効率性と持続可能性を実現します。
DOWSIL™液浸冷却技術は、より環境に優しく、より持続可能な世界のため、コミュニケーションの新時代におけるエレクトロニクスの加速度的な展望を示しています。
DOWSIL™液浸冷却技術
ダウが革新的な冷却方法を用いてクラウドをサステナビリティに浸している様子をご覧ください。耐熱性を有する不燃性の液体により、データセンターでの効率性を実現しています。
カーボンニュートラルな未来のため、環境への影響を低減する低い地球温暖化係数(GWP)、およびオゾン層破壊係数(ODP)ゼロを実現する低炭素ソリューション。
データセンターの将来展望を早めるため、DOWSIL™液浸冷却は、安定した化学的特性、高い材料適合性、低吸水性を基盤としています。
天然有機液体のように細菌やカビが生育する懸念が無く、安全で高温耐性があり、不燃性の液体。
低誘電率(2.1~2.2)および低粘度(40℃で10~30 cSt)である複数の選択肢の材料により、最適な冷却および熱伝導性を実現。
騒音、コスト、漏れのリスクを軽減し、スペースを節約する便利な場所でのメンテナンスを容易にします。
DOWSIL™液浸冷却は画期的な技術です
- シリコーン液体は、空気よりも熱伝導性に優れる
- 液体は狭い空間に流れ込み、冷却が必要な部分に接する
- 冷却装置、CRAC、CRAH、または高床式構造を必要としない
- 全体的なコストの観点からより経済的
単相液浸冷却
DOWSIL™ 液浸冷却は、2相ではなく、単相液浸冷却用途向けに特別に設計されています。単相液浸冷却では、熱はサーバーコンポーネントと直接接触することにより冷却剤に伝達されます。しかし、2相液浸冷却とは異なり、冷却剤は蒸発しません。代わりに、液相に留まり、熱交換器を介して冷却されます。
単相冷却が2相冷却より優れる点
単相液浸冷却用途には、2相(液体->蒸気)冷却システムよりも多くの利点があるため、DOWSIL™液浸冷却技術は、データセンターのグリーン革命の基準を満たすだけでなく、運用のコスト効率を高めるのに理想的です。
単相液浸冷却は、2相液浸冷却よりも以下のような観点で優れています:
- 液体の蒸発損が無い
- 運用コストが低い
- ハードウェアがより安定
- 環境・健康・安全(EHS)リスクの軽減
- 大規模なデータセンターへの拡張性が高い
- 全体的に、システムがより単純
単相液浸冷却を適用したほとんどの稼働では、システムのシンプルさが評価されています。これは、より手頃な価格、より簡単なオペレーション、そしてより簡単なメンテナンスを意味し、世界最大のクラウド、企業、政府、教育、通信の企業などが、将来的に必要となる生産能力とスピードを実現出来るデータセンターと共に成長することを支援しています。
エッジコンピューティングセンターは、多くの場合、スペースがより高価で入手しづらい都市部にあります。単相液浸冷却により、コンパクトな空間での冷却効率が向上します。
AI用途のトレーニングアルゴリズムは、大量のGPUを必要とするため、高いレベルの熱が発生し、冷却には大量の電力が必要となります。単相液浸冷却は、他の方法よりもはるかにコスト効率が高くなります。
ブロックチェーン技術には、頻繁に数学的計算を行うネットワークに接続された多数の機械が必要です。これは大量の熱を発生させるので、コスト効果の高い冷却システムが理想となります。
高頻度の取引には、適時性と対応速度に頼る高性能システムが必要です。単相液浸冷却は、これらのシナリオでより高いオーバークロックの可能性を実現します。
当社は、あらゆる課題に取り組めるよう、専門家やリソースをご紹介します。